「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」とは、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEPFI)が策定したポジティブ・インパクト金融原則に基づき、企業活動が環境(Environment)・社会(Social)・経済(Governance)に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、該当活動の継続的な支援を目的とした融資です。
環境省におけるポジティブ・インパクト・ファイナンスの基本的な考え方では、従来のESG金融の発展形として環境・社会・経済へのインパクトを追求するものと位置付けられ、大規模な民間資金を巻き込み主流化していくことを趣旨としています。
本契約の締結に当たり、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に対しインパクトを与える活動として、6つのテーマを選定しました。
なお、本件は株式会社日本格付研究所(JCR)より、国連環境計画金融イニシアティブの策定したポジティブ・インパクト・ファイナンス原則への適合性および環境省のESG金融ハイレベル・パネル設置要綱第2項(4)に基づき設置されたポジティブインパクトファイナンスタスクフォースがまとめた「インパクトファイナンスの基本的考え方」との整合性について、第三者意見を取得しています。
当社の事業内容である、医用機器・受変電設備の板金加工部品の製造、および福祉機器である階段昇降機・段差解消機の開発・製造・販売において、SDGs達成にインパクトを与えると評価された6つのテーマは、以下の通りです。
テーマ | 取組内容 | 関連するSDGs |
---|---|---|
テーマ | 取組内容 | 関連するSDGs |
気候変動対策 | 再生可能エネルギーの活用促進に取組むことで、温室効果ガスの排出量を削減する | |
廃棄物削減 | 端材の削減等の取組みを通じ、歩留まり率を向上させ、事業活動で排出される廃棄物を削減する | |
人材育成 | 経営計画書の習熟度を高めるとともに、職場改善提案活動を推進することで、人材を育成する | |
労働安全衛生・健康経営 | 労働災害の発生を未然に防ぐための取組みや健康経営に対する取組みを通じ、社員が安心・安全・健康に働ける職場環境を整備する | |
ベトナムでの事業展開 | 自社製品の海外展開を実現することで、国内外における高齢者や障がい者の「安全・快適な暮らし」を実現するとともに、ベトナムにおける雇用創出に努める | |
誰もが働きやすい職場環境の整備 | 女性活躍の促進や社員の働きがい向上に向けた取組みを強化することで、多様な人材が活躍できる職場環境を整備する |